全国鉄筋工事業協会は2015年11月5日、東京都内で創立50周年記念式典を開催しました。
式典には来賓も含め約600人が出席し半世紀の節目を盛大に祝い、内山会長は社会保険加入の徹底や外国人研修生の特定管理団体の登録、担い手育成のための対策などについて触れ「当協会は専門工事業のトップランナーとして走り続けている。今後も社会の変化に対応するためには各会員企業が適正工期、適正単価で仕事をしていかなければならない。これからも社会に貢献できる業界を目指していきたい」とあいさつをしました。
東京オリンピック開催から1年明けた1965年に「全国鉄筋業協同組合」として発足し、86年に「社団法人全国鉄筋工事業協会」へ改組した後、2012年には公益社団法人へと移行しました。現在の正会員は40団体となり、傘下企業は949事業所にのぼる一大組織となりました。
この50年の間に、国家資格の技能検定に鉄筋施工技能士を加えるなどの技術向上への推進や、直近10年間では、雇用環境改善を目指し社会保険加入への啓発活動を進めると同時に工期や受注単価の適正化の推進も進めて来ました。また、新たな担い手確保策として学生へ向けた出前講座を実施し、さらに来年度には就業前に受験可能な鉄筋施工技能士試験3級も設けられることになり「鉄筋工」という仕事を就業前の学生に身近なものへと近づけることとなりました。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、首都圏の大型開発をはじめとした建設需要は年々高まるといわれている現在、私たち鉄筋工事業界は建設業界のなかで先駆け的に様々な問題に取り組んでまいりましたが、今後もより一層の推進が期待されます。